【セッションレポート】ALX202 – How Amazon is enabling the future of Automotive #reinvent
丹内です。掲題のセッションに参加したのでレポートします。
レポート
- 自動車産業は成長し続けている
- 移動(Mobility)への関わり方は様々。車が好きな人、生活のために車を使う人、車を使わないで移動する人
- AmazonはAutomotiveに以下のようなアプローチをとる
- リテール: Amazon vehiclesサイトで車を販売する
- AWS in Automotive: AWSサービス群でConnected Carのバックエンドを支える
- AWS IoTのEnd pointとして自動車を考えると、Automotiveの構成要素を理解しやすい
- Automotiveでは様々なデータを扱う
- Telemetry Monitoring: 空気圧や燃費などの測定
- Device Control: GPSなど
- 車の状態をAlexaに聞く、Skillと連携して追加情報(ATMの場所など)を提示する、などのユースケースがある
- AIが怖いものだとするSFは多いが、現在のAlexaを見て分かる通りAIは怖くない
- AlexaはASK(Alexa Skill Kit)とAVS(Alexa Voice Service)で構成されている
- 車の情報を聞くとき、エンドユーザはASKを通して車の情報にアクセスする
- AlexaによるAutomotive開発で課題になる分野
- Mobile Device Integration: スマフォとの連携
- Head Unit Integration:
- Microphone Array Placement: 車のどこに座っても音声コマンドを入れられること
- Audio modeling for Automotive: 車内でAlexaの声が届くこと
- Voice Forward Interface:
- 自動車のコンテキスト
- 現在の自動車にはボタンなどのインタフェースがたくさんある
- それを読み取るためにAIが活用される
- Mobility自体に対するアプローチとしては、既にシェアリングサービスなどがあるという言う意味で、Automotiveは新しいものではない
- 体験設計の参考になるかもしれない
- 緊急車両などAutomotive独自ののコンテキストがある
感想
自動運転車で想定されているAlexa活用事例についてのお話でした。体験の設計と、それを実現する技術という2つの課題があるのだと思います。
体験の設計では、分野の背景(今回は移動: Mobility)に対する理解と考察を深めることが大切なのだと思います。まだ新しいIoTやAutomotiveという分野ではこれが重要だと思います。このセッションでも体験について多くの時間を割いて話していたことからもそれが言えます。
技術的な課題で最も重要なのは、音声入力インタフェースで「コンテキスト」を読み取ることです。Automotive以外の、例えばSmart Home分野のセッションでも発表されていましたが、ユーザが何をしたいかというコンテキストを、表現のブレを考慮して分析するのは、難しそうでした。しかし、AlexaやAWSは日々進化していますし、近いうちに実用的な水準まで解決できるのではないかと思いました。